ノコギリヤシは、アメリカ先住民が古くから強壮剤や泌尿器系の病気の治療に用いてきた
植物で、今日では前立腺肥大の頻尿、排尿痛、排尿困難などの症状を緩和することが臨床
データから認められ、ドイツ、イタリア、フランスなどでは前立腺肥大症の初期治療薬として
認可されているハーブです。
ノコギリヤシ(俗名:ソーパルメット)は、ヤシ科ノコギリパルメット属の植物で、葉がノコギリの
葉のようにギザギザにとがっているところからその名がつきました。
北米のフロリダやテキサスなどの沿岸部に自生しており、この濃赤色の果実に、利尿・強壮
作用があることから古くより珍重されていました。
中国語名は「棕櫚子(シュロシ)」で、泌尿器疾病の治療薬(漢方)として利用され、やはり
強壮、利尿に効果があるとされてきました。
現在ではヨーロッパを中心に研究が進み、欧米の中高年男性には人気の高い成分になって
います。
ノコギリヤシによる副作用としては、まれに胃腸症状(腹痛、下痢、便秘、吐き気)、頭痛、
鼻炎などが認められています。
しかし、現時点では適正な用量の投与では健康への危害はほとんど生じていないようです。
また、ノコギリヤシは男性ホルモンの働きを抑えるため、血清PSA値が低下します。
前立腺がんであった場合、発見を遅らせる可能性がありますので、服用前に前立腺がんの
検査をする必要があります。
ノコギリヤシは、前立腺肥大症に伴う排尿困難など種々の症状の緩和・改善に効果が確認
され、生活改善薬の一つとして注目を集めつつあります。
しかしながら、前立腺の肥大そのものを抑制あるいは縮小させる効果は認められていない
ことから、逆に前立腺がんの発見が遅れる可能性もあり、ノコギリヤシの効果に過大な期待
を寄せるには問題もあります。
適正な用量・用法を守り病状の変化に充分な注意を払うとともに、医師や専門家に相談する
など正しい対応をしながら利用することが重要です。
2008年05月29日
2008年04月04日
まず、前立腺とは?
前立腺は、男性だけが持っている生殖器官の一部です。
大きさ・形はちょうど栗の実くらいで膀胱のほぼ真下にあり、尿道を取り囲んでいます。
前立腺は何をしている臓器かと言いますと、精液の15〜20%を占める「前立腺液」
を分泌していて、青年男性では盛んに活動しています。
(精液の中の精子は精巣、つまり睾丸が作っているのは有名ですね。)
その前立腺液には精子を守る働きがあります。
さらに前立腺は、生殖機能だけでなく膀胱の出口を開け閉めしたりする、
排尿のコントロールにも関係しています。
詳しいはたらきについては、まだ未解明の部分も多いのですが、膀胱のすぐ下にあり、
真ん中を尿道が通っている位置関係からも、排尿に影響を与えていることがわかります。
ですので、前立腺に異常が起きると、トイレが近くなったり尿がでにくくなったりします。
高齢になると役割を終えて次第に退化するのですが、異常をきたす場合があり、
その代表的なものが前立腺肥大症と前立腺がんです。
前立腺は解剖学的に大きく分けて内側(内腺:ないせん)と外側(外腺:がいせん)
に分けられます。
(前立腺の超音波検査や特にMRIではこの2者を分けて見ることができます。)
最近は移行ゾーン・中心ゾーン・辺縁ゾーンの3つに分けることもあり、
移行・中心ゾーンは内腺、辺縁ゾーンは外腺にあたると考えられます。
前立腺肥大症は内腺が肥大してきたもの(外腺は圧迫され薄くなる。)で、
前立腺がんは、おもに外腺から発生します。
大きさ・形はちょうど栗の実くらいで膀胱のほぼ真下にあり、尿道を取り囲んでいます。
前立腺は何をしている臓器かと言いますと、精液の15〜20%を占める「前立腺液」
を分泌していて、青年男性では盛んに活動しています。
(精液の中の精子は精巣、つまり睾丸が作っているのは有名ですね。)
その前立腺液には精子を守る働きがあります。
さらに前立腺は、生殖機能だけでなく膀胱の出口を開け閉めしたりする、
排尿のコントロールにも関係しています。
詳しいはたらきについては、まだ未解明の部分も多いのですが、膀胱のすぐ下にあり、
真ん中を尿道が通っている位置関係からも、排尿に影響を与えていることがわかります。
ですので、前立腺に異常が起きると、トイレが近くなったり尿がでにくくなったりします。
高齢になると役割を終えて次第に退化するのですが、異常をきたす場合があり、
その代表的なものが前立腺肥大症と前立腺がんです。
前立腺は解剖学的に大きく分けて内側(内腺:ないせん)と外側(外腺:がいせん)
に分けられます。
(前立腺の超音波検査や特にMRIではこの2者を分けて見ることができます。)
最近は移行ゾーン・中心ゾーン・辺縁ゾーンの3つに分けることもあり、
移行・中心ゾーンは内腺、辺縁ゾーンは外腺にあたると考えられます。
前立腺肥大症は内腺が肥大してきたもの(外腺は圧迫され薄くなる。)で、
前立腺がんは、おもに外腺から発生します。
2008年04月03日
前立腺がんとは?
がんは、1980年を境に日本における死亡原因の第一となりましたが、その比率は、
1990年には30%を超えて、ほぼ3人に1人はがんで死亡するようになってきました。
その中でも前立腺がんは世界的に罹患率の高いがんであり、男性のがんの約10%を
占めるといわれています。
そして、前立腺肥大症と同じように、前立腺がんも年齢が高くなるにつれて、
増えてくる病気です。
また、前立腺がんは一般的には、欧米人に多くアジア人には比較的少ないがんと
考えられていましたが、生活慣習の欧米化にともない、高齢化の進展とあいまって、
日本でも増加傾向の著しいがんのひとつとなっています。
ちなみに、泌尿器科で扱う男性のがんでは、前立腺がんが最も多く発症します。
厚生労働省の統計によると、前立腺がんによる死亡者数の年間割合は、
1975年には1000人強でしたが、
1993年には4000人以上、
2002年には8000人以上、
と急激な勢いで増えています。
現在、日本での患者数は100万人以上いるといわれ、50歳以上の男性の約300人に
1人がかかっています。
また、1年間に10万人あたりの人口割合から算出しますと、10万人当たり10人ほどが、
新たに前立腺がんにかかるといわれています。
前立腺がんは50歳以上から増え始め、70歳代では、患者さんの数は10万人あたり
約100人、80歳以上では200人を超えます。
政財界、芸能界の著名人のなかにも前立腺がんを患っている方もおり、
前立腺がんについての様々な情報がマスコミの報道などを通じて、
皆さんのもとに送られる機会が増えていると思われます。
最近では、医療機関でも前立腺がんについての問い合わせが急増しており、
この病気に対する意識が高くなっていることがうかがえます。
1990年には30%を超えて、ほぼ3人に1人はがんで死亡するようになってきました。
その中でも前立腺がんは世界的に罹患率の高いがんであり、男性のがんの約10%を
占めるといわれています。
そして、前立腺肥大症と同じように、前立腺がんも年齢が高くなるにつれて、
増えてくる病気です。
また、前立腺がんは一般的には、欧米人に多くアジア人には比較的少ないがんと
考えられていましたが、生活慣習の欧米化にともない、高齢化の進展とあいまって、
日本でも増加傾向の著しいがんのひとつとなっています。
ちなみに、泌尿器科で扱う男性のがんでは、前立腺がんが最も多く発症します。
厚生労働省の統計によると、前立腺がんによる死亡者数の年間割合は、
1975年には1000人強でしたが、
1993年には4000人以上、
2002年には8000人以上、
と急激な勢いで増えています。
現在、日本での患者数は100万人以上いるといわれ、50歳以上の男性の約300人に
1人がかかっています。
また、1年間に10万人あたりの人口割合から算出しますと、10万人当たり10人ほどが、
新たに前立腺がんにかかるといわれています。
前立腺がんは50歳以上から増え始め、70歳代では、患者さんの数は10万人あたり
約100人、80歳以上では200人を超えます。
政財界、芸能界の著名人のなかにも前立腺がんを患っている方もおり、
前立腺がんについての様々な情報がマスコミの報道などを通じて、
皆さんのもとに送られる機会が増えていると思われます。
最近では、医療機関でも前立腺がんについての問い合わせが急増しており、
この病気に対する意識が高くなっていることがうかがえます。

